ART & CRAFTS
常設展示作品Concept「本物」がもつ強さと優しさ、
手に入る贅沢を日々の暮らしに

地下1階ギャッベ展示室

1 階・2階 絵画や吹きガラスなど
高原アートギャラリーは地下1階のギャッベ展示室。その展示室を出て、小さな庭を見ながら、三角形の屋根の建物1階・2階が、絵画や吹きガラス、ランプ、リネンクロスなどの展示・販売スペースになっています。日常生活の心の豊かを彩ってくれるこだわりの品々。開館より30 年をかけて発掘してきた作家たちの思いを一緒にお客様にご紹介いたします。
「自分を模倣しない!」
故 舩木倭帆さんの教え
私たち高原アートG にとって、吹きガラス作家、故舩木倭帆さん(1935-2013)はギャラリーを運営していく上で、またアートというものと向き合う上での指標でした。舩木先生は生前、ガラス作品のオーダーを一切受けることはありませんでした。東京三越本店での1年に1回の展覧会では、2000 点の器が完売し、展示の初日は開店前に列ができるほどの人気でしたが、作品に対するオーダーには、断固首を縦にふらなかったといいます。
そのことを先生に問うたとき、「オーダーを受けると、自分の作品を模倣しなければならない。自分の模倣をしていて、前よりいいものができるわけがないんだ」と強い言葉で話されたのを覚えています。
現状に安住せずに、高みを目指して前進すること。舩木先生が教えてくれたことを、心に刻み、みなさんに「本物」をお届けしたいと思います。

ミルデベルグMildeberg期待を裏切らず20年
魅了し続ける
鬼才のアーティストミルデベルグ
ミルデベルグと出会ってから20 年以上の歳月が流れた。この間「今年のミルダの作品はこれまで以上に魅力的だ!」と思わない年はなかった。本人は多くを語らない寡黙な性格だが、絵は多弁で極めて社交的。こちらを見つめて、手招きする。「嫌いなはずはないよね、あなたは」と。
知らないうちに心に忍び込み、棲みついてしまう魔術師。まなざしの画家ミルデベルグに今しばらく心をあずけてみてもいいかと、今年も思う。

ジュリ・ミルデベルグ
1965 年エストニアの首都タリンに生まれる。
IBBY(国際児童図書評議会)の名誉あるリストにエストニアのアーティストとして、ただ一人名を連ね、国を代表する画家として、人気を博す。
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2025 新作
「心地よい場所」板絵原画
額サイズ 縦43 × 横43cm
¥209,000(特別額付き・税込) -
2000 年ごろの作品
「言霊」原画
額サイズ 縦28 × 横21cm
¥164,250(特別額付き・税込) -
2010年ごろの作品
「お気に入り」リトグラフ
額サイズ 縦25 × 横18cm
¥49,275(額付き・税込)
食器などTable wareどこにでもありそうで
ない物を作る
師の教え「普段着の器」を目指す
日本の吹きガラス作家の第一人者 故・舩木倭帆さんの薫陶を受けた弟子、村松学は、師の仕事場と同じ広島県神辺町に窯を築き、創作を続ける。工房の名前は「カンナカ工房」。島根半島の日本海側、魚瀬(うおぜ)という小さな漁港で、波の音を聞きながら育った村松は、祖母から「カンナカ」という豊かな漁場が海の底にあるという話を聞く。日本海の美しい瑠璃色、まさにカンナカの色が村松の心の色。ガラスの作品は、気を衒わず、表情は穏やかなガラス器。手にもってやさしく、食べ物を入れて美しい。しかもとてもリーズナブルな値段で買える器です。



村松 学(カンナカガラス工房)
1990 年カガミクリスタル入社、吹きガラスを始める。1996 年より舩木倭帆氏に師事。2005 年より広島県福山市神辺町に築炉。2008 年国画会初出品で入選。2009 年には国画会工芸部門の新人賞を受賞する。夏の時期は、炉を落とし、全国の器店で定期的に個展を開催、精力的に創作活動に励んでいる。
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深蜂モール小皿(直径13cm)
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小鉢
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ミニ花瓶
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ワイングラス
リネンクロスLinen cloth質実剛健リトアニアのリネン
吸水性が高く、
使い勝手の良さ抜群
アートギャラリーの日用品の中で、隠れたロングセラーがリトアニアのリネンクロスです。リネンクロスの特質としては非常に丈夫で、乾燥も早い。キッチンクロスは台所で存在感を示し、ガラス食器を拭けば光り輝きます。ギャラリーのリネンクロス類は、リトアニア・スーラスの工場で生産されたものです。リネンというと、フランス製やベルギー製のおしゃれなデザインのものが有名ですが、実はフラックスという植物の畑が広がるバルト海に面したリトアニアの大地で育ったリネンが、日常使いのリネンとしては世界一のものだと思います。
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リネンクロス類
シンプルなナチュラルカラーのリネンクロス。グラスや食器をふくのに使うためのクロスです。高級レストランなどではワイングラスはリネンのクロスで吹きます。コットンでは毛羽がつきますが、リネンはつきません。
50 cm X 90 cm と大判です。¥1,095(税込)
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テーブルクロス類
ギャラリーの丸テーブルに使っているテーブルクロスは実はもう20 年使っています。リネンクロスの丈夫さがわかります。流石に洗濯を重ねて、薄くなってきたものから、新しいのに昨年くらいから変えています。
120 cm x 120 cm¥13,140(税込)
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リネンのタオル類
ループ織りリネン100%シングル毛布サイズのものを、シーツ代わりに使うことをお薦めしています。これが肌にサラリとした感触でクールで最高。リピーターの多い商品のひとつです。
140 cm × 200 cm¥19,710(税込)
色は白・ナチュラルカラー・ストライプの3種です。
ランプLampアートG が出会った
3種類のランプ
豊かな夜の時間を照らす
冬の長い北欧の人たちは、家で過ごす時間をいかに豊かな時間にするかに思いをはせ、家具や絵画などを集めるといいます。
ギャラリーのある八ヶ岳南麓の生活は、どこか北欧の人たちの営みと似ているような気がします。ギャラリーでこれまで出会ったランプは3種類。照明には不向きですが、心の中に暖かく優しい希望の灯りをともしてくれます。
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カメオ彫りランプ
フランスを代表するガラス工芸家エミール・ガレの伝統を受け継ぎ、カメオ彫りのガラスランプを作り続けるルーマニアのブゾウの職人たち。その中でも一番の芸術性を誇るバデュー工房の作品です。館長向村がブゾウまで出かけ、職人に依頼した「ゴッホやシャガールを写した文様のランプ」は、唯一無二のコレクション。
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宙吹きガラスランプ
南仏のビショット村にあるサバ兄弟の工房の作品です。南仏の太陽のように陽気なガラス職人であるサバ兄米。色彩豊かな大皿、花瓶などを宙吹き技法で一気果取に仕上げる、自由間達な作風が特徴です。部屋を彩る常夜灯に最適なランプです。灯火をいれず、昼間置いておくだけで、部屋のアクセントに。
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鍛鉄ランプ
京都丹波の山里に工房を構える高橋正治氏は、「鉄は自分の性格に合った素材だ」と話します。1400 度の炉で鉄を焼き、ハンマーで打って、形を整えていきます。この繰り返しでパーツを作り、最後に溶接で組み上げていくのです。ランプシェードの優しい光が鉄に暖かな命を与える作品群です。