ギャッベの魅力とは。「誠実な手仕事」の集大成

絨毯といえば興味はあっても高価で手の届かないものと思っている方が多いと思います。イラン南東部地域に暮らすカシュガィ遊牧民女性が織るギャッベ絨毯についてお伝えします。
ギャッベ絨毯は家で使う家具の一つです。家具調度を選ぶ際デザイン、価格などを考えながら堅牢で一生涯使え、使うほどに味わいが深まっていくものを念頭に整えていきます。
伝統のペルシャ絨毯に比べ、ギャッベ絨毯の価格は比較的もとめやすく、ミドルクラスの経済力を持ち、好奇心旺盛な人が好む絨毯と言われています。
ペルシャ絨毯を「都市の絨毯」、ギャッベは「山の絨毯」とイメージすれば良いと思います。ギャッベは何代にもわたって使い続けることが出来る100%ウールの堅牢な絨毯です。 ギャッベは家の中に彩りを与えてくれ、心の中に幸福感を満たしてくれます。
他の家具調度にはない不思議な力を持っています。
ギャッベのルーツはカシュガィ女性の嫁入り道具として、自分で織り上げたものを持参する伝統に起因します。
新しい生活の幸せを願って織られた絨毯です。
ギャッベとはカシュガィ遊牧民の言語で「編み目の粗い敷物」の語彙から由来しています。
私たちは、どこの誰が、どんな思いで織ったのかという証が大切であると考えています。人生という長い歴史を刻みながら暮らす中で、氏素性が明確に語られる物を身近に置く生活、小さな手の届く贅沢です。


『大地の絨毯 GABBEH』
カシュガイ遊牧民・
草木染め手織り絨毯
フォトグラファー向村春樹氏が20年にわたり現地を取材したギャッベの世界を紀行文として執筆された待望の新刊です
- 全192ページ オールカラー
- サイズ:19.5 X 25.4 cm
- 発行元:ART G PUBLISHING
向村春樹著
通常価格 ¥4,950
ギャラリー価格 ¥4,000
購入はこちら