2023年の春が巡ってきました。ギャラリー周辺でも新緑が日増しに濃くなり、春を喜ぶ、鳥のさえずりが賑やかです。この春のギャラリー開館に際し、皆様と再会できる喜びに心が弾んでおります。
4月上旬、編集者の片岡弘子とカメラの向村春樹でエストニアの画家ユリ・ミルデベルグを徹底的に取材しようと、まだ春遠いエストニアに出かけました。これまで、ギャラリーで最もファンの多い画家であるにもかかわらず、ただ「天才ミルダ」などと紹介するばかり、アーティストの心の奥を知る取材が必要でした。エストニアはロシアと国境を接している国。この状況を見極めながら、ミルデベルグのエージェント、フィンランド人の弁護士テッポさんと、我々のスケジュールを調整。世界の言葉の中でも難しいとされるエストニア語から日本語への通訳を確保できたことで、4日間の濃密な取材がスタートしました。 エストニアがソビエト連邦から完全に独立したのが1991年。心の中に棲みついてしまうミルデベルグの描く人々の決して明るいとは言えない表情、静かな風景。そこには、社会主義社会から自由主義社会へと翻弄されてきた人々の心情が、色濃く反映されていることを感じました。今回の取材動画をギャラリーでご紹介したく、只今準備中です。その一部を右上のQRコードからご覧いただけます。どうぞよろしくお願いいたします。
2023年春の新作、持ち帰りました!
ミルデベルグの描く世界は、ときに摩訶不思議で非現実的ではあるのだが、非常に洗練された画面構成と色使いが洒脱で、心地よく、何度も何度も、そしていつまでも眺めていたくなる魅力に満ちている。今回の取材で、彼がエストニアの中でも世界遺産に指定されている首都タリンの美しい旧市街地の中で育ったこと、小さいころから偉大な画家であった父親のアトリエで、大人の文化に触れて育ったことなど、アーティストのセンスの源泉が見えてきた。
『月夜にきみと語る』原画サイズ 縦24×横32 cm ¥284,700(特別額付・税込)
『名前のない街』
原画サイズ 縦35×横29.5 cm
¥219,000(特別額付・税込)
『友が見つけた真実』
板絵原画サイズ 縦39×横29cm
¥273,750(特別額付・税込)
『心が聞く言葉』
原画サイズ 直径29cm
¥240,940(特別額付・税込)
生地を織ることから、全ては職人の手で。
【1886年創業・槇田商店の傘】
高原アートG、初お目見えの槇田商店の傘。自社で織り上げた布地を使い、その裁断から縫製、組み立てまで一貫した手作業に職人の魂が宿る。世界のどこを探してもこんな手作りの傘の話は聞いたことがない。この春の展示販売では、槇田商店の魅力的なラインナップから、特にスティグ・リンドベリ(陶芸、テキスタイル等多岐にわたり活躍した北欧デザインの巨匠)のデザインと槇田商店がコラボした傘を中心に。
スティグ・リンドベリ
晴雨兼用長傘
¥18,000(税別)
根強い人気のポーランドの食器です。地に足ついたポーランド人気質を感じる細やかな絵付けも魅力。2022年夏の新柄も入荷。
吹きガラス作家・村松学さんの海の色を映す美しいガラス器。使い勝手の良さ、丈夫なほどよい厚さなど、故舩木倭帆さんの薫陶を受けた作家ならではの魅力に満ちています。